お客様にありがとうと言われるキャディになろう

1日、約5時間もお客様と共にするキャディの仕事は究極の接客業です。

たかがキャディ、されどキャディ…サービス業である事を忘れてはいけません。

お客様へのおもてなしその純粋な気持ち(心)はキャディとして、どんな高いスキルを身につけたとしても、決して失ってはいけない。

おもてなしの心はスキルも上回る。

これはお客様にも必ず伝わります。

キャディとしての心得

安全確認・・・お客様の安全面を何よりも優先し行動する。

ゴルフ場における2大事故(カート事故、打球事故)

その上で、お客様に1日快適に楽しんでプレーして頂けるようサポートする。

これらを実現する為には、キャディとしての最低限のスキルを身につけなければならない。

キャディとして徹底しないといけない事 (頭で考えなくても勝手に体が反応するように、体に染み込ませる事)

  • 立ち位置を徹底する

 常に、打つ方(プレイヤー)の体の正面か後方に立つ

 決して打球線前方、後方には立たない。

  • プレイヤーが打つ前には絶対に動かない。

 音を出さない。 ※3大音(カート、クラブ、話す)

  • ファーの掛け声(打球事故を防ぐ為)

 ファーの掛け声なくして、打球事故があった場合は、全てキャディの責任になります。

 ボールが大きく曲がり、隣のホールなど人の居る所へ行った場合、ファーと大きな声を出しましょう。

  • 10歩(ヤード)の絶対距離感を養う
  • 基本的なクラブの持ち方

キャディ業務のいろは

コース内において、一番大事な事は…

ボールを見るという事。これがキャディの基本です。

常にキャディという仕事の考え方のド真ん中に、この基本を叩き込む事。

何をしていてもボールを見る。

カートを運転していても…

ボールを探していても…

クラブを片付けていても…

クラブを掃除していても…

他のお客様の接客をしていても…

その上で、キャディの仕事を3分割する。

  • ティーグラウンド
  • スルーザグリーン(ティーグラウンド~グリーンまでの事)
  • グリーン

ティーグラウンドでする事 (基本編)

  • クラブ(主にドライバー)を持っていく
  • 立ち位置(ティーマークの右か左)を決める ※ボールを見やすい方
  • 簡単なコース説明(オールビジターのみ)

基本説明

  • ドライバーのヘッドカバーは必ず外してお渡しする
  • コース説明…左右OBor否

       目標物(バンカーなど)までの距離

       ブラインドホールなど、グリーンが見えない場合の案内(右ドッグレッグ・左ドッグレッグ)  

       狙い目

  • ショートホール(PAR3)の場合

       ピンまでの距離を案内する

       目土が必要な場合は目土をする

応用編

  • クラブ(ドライバーなど)の持ち方注意する

スルーザグリーンでする事(基本編)

  • ボール案内
  • 残り距離の案内(ピンまで)
  • 下のクラブ(ウェッジ)を持っていく

基本説明

★優先順位の1番は…ボール案内

 何をさしおいてでも、ボールを探しにいく事

(回収出来るボールはOBでも必ず回収する)※ボールは1個、約500円します。

 プレイヤー、特に高齢者はボールが見えていない事が多い

 ロストボールはキャディの恥

  • 残り距離の案内(200ヤード以内)

 両サイドの抗、又はスプリンクラーの表示+本日のピンポジション(ピンシート)

 打ち上げ、打ち下ろし+風(フォロー、アゲインスト)…応用

※5ヤード単位で伝える

  • 下のクラブを持っていく=お客様の持っているクラブ数本と交換する

目安 (男性 100ヤード以内)

   (女性 50ヤード以内)        ※朝のクラブ確認時に、使用するクラブを聞いておく

   (高齢者 70~80ヤード以内)

応用編

  • 暫定球を回収する

★ティーグラウンド、グリーン上と違いスルーザグリーンでは色々な場所、状況から打たれます。

 各お客様の位置確認をしながら。次にしないといけない事を優先的に決めていきます。

 視野を広く持つこと、優先順位を把握する事、やらないといけない事を理解することが求められます。

グリーンでする事(基本編)

  • パターを渡す
  • ボールを拭く
  • ピンを抜く

基本解説

  • パターを渡す=ウェッジと交換(回収)する
  • ボールを拭く (タオルを十分に濡らしておく)
  • ピンを抜く  (10ヤード以内)

★グリーン上で気を付けないといけない事

 ラインを踏まない、またがない

 影に注意する

★グリーン上で大切な事

 遠い人から打つ絶対原則を理解し、優先順位を決める

応用編

  • 10ヤード(絶対距離感)以上の場合

 ピンを持つor抜くを確認する

 15ヤード以上の場合、ピンは持っておく

 ご高齢の方は、10ヤードでも確認する

  • ピンの持ち方(持っておく場合)

 お客様に対して正面を向き姿勢よく立つ

 ライン、影に気を付け、真後ろ・左後ろ・右後ろの選択をする

 ※右利きの場合、右後ろに立つ時はピンを左手で持つ(クラブは右脇に持ち変える)

  • 状況的にファーストパットでボールを拭けなかった場合

 セカンドパット前に拭く

  • グリーン以外でもパターを使う場合

 このケースは結構多いので、お客様の様子を見て積極的にパターを渡しにいく

  • パターを複数本持った状態でピンを抜く場合

 作業がやりにくいので、ピンはグリーン外に置いても良い

 ただし、ライン上にならないように気を付ける

  • ボールを自らマークして拭く場合

 状況判断が大切。 ※余裕がある場合などに限る

 必ずお客様に断ってから拭く

  • お客様に代わってボールをマークする場合

 同じく状況判断が大切。 

 バンカーから打たれた時など、必ずお客様に断ってからマークする

  • OKボールやロングパットのカップインしたボールは

 進行状の理由からキャディが積極的に拾う

★グリーン上は応用が多いので、経験が何よりも大事

 グリーンを制する者はキャディを制する

スーパー応用編

  • ラインを読む

 傾斜+芝目(理解力+経験)

  • コースの隅々まで覚える(心理面での余裕が出る)※家で出来る事

スタート前に必ずしないといけない事

何事も準備が大切。

スタート前の準備で仕事の80%が終わる (コース内での仕事に慣れてきたら)

  • 左から順番に各キャディバッグとお客様の顔(特徴)を一致させる。
  • アイアンのメーカー確認(同一メーカーの場合、注意が必要)
  • 下のクラブ(ウェッジ)のメーカー、及びそれぞれのキャディバッグ内の相違確認

★チット(伝票)に記入し、クラブ確認する事はもちろん大切な事。

 だけど、もっと大切なのは上記の事。

標語 キャディバッグの中は美しく

 クラブの片付け方

 ※スピードも大事

カートの取り扱い

カートはあなたの相棒です

  • カート手動運転には十分に注意する。
  • 定点の場所を覚える。

カートの停止位置—

  • ティーグラウンド

 基本的にはティーマークの横で停止

  • スルーザグリーン

 一番手前のボール横で停止(基本)

 それぞれのボール案内をして、お客様全員が降りたら一番先頭のボール横まで移動

※足が不自由な高齢者、上りがきついホールなどを除き

 カートは基本前へ前へ

★前から見る事により、ボールを含め状況を確認しやすい。

  • グリーン周り

 基本的にはグリーン奥の定点まで回す。

デビュー後のアフターフォローにつきまして

特にデビュー後の20~30ラウンドぐらいまでが

完全に独り立ちする為の重要な期間だと考えています。

そこで、放っておくのではなく、後からフォローするのでもなく

定期的に2キャディで出て完全フォローする。

その後、指導者になってもらう為にもすごく重要な事です。

他コースにも行けるようにする

ホームコースで仕事の要請が無い日には、サブで何ヵ所か行けると収入UPに繋がります。

1人2~3コースは行けるようにするのがベスト。

マスター室における、派遣キャディに対して、してもらっては困る事

  • お客様からのクレーム(キャディに対しての)

★ここがデビューの基準です。(お客様からキャディフィを頂けるレベル)

  • 当日キャンセル(当日欠勤)どんな仕事もそうですが…
  • 前の組との間隔

※無駄接客を省く―結果的にお客様に迷惑がかかる。 自らも苦しめる。

※常にお客様をお待たせしない。

信頼関係(ゴルフ場―派遣会社)は一歩一歩(1日1日)コツコツと。

信頼を失うは一瞬!!

今後の派遣キャディ(会社)、及びアクロゴルフの取組み

各ゴルフ場のセルフ化

各ゴルフ場のキャディ不足

各ゴルフ場のキャディ教育の薄さ

既存キャディの引退(定年)…

などの理由により、本物のゴルフ場、本物のキャディしか残らない時代になります。

そこで派遣キャディの出番となりますが、派遣キャディのレベルが低すぎる現状。

WIN-WINの関係とは言えないゴルフ場―派遣会社

ゴルフ場の景気+キャディの品質劣化が原因です。

更には派遣法の改正により、多くの派遣キャディ会社が淘汰される事が予想されます。

質+量を兼ね備えた会社にしなければならない。

資金力+本気でNo1+オンリー1を目指す向上心・実行力・スキルが必要

さあ!!同じやるからには、皆で本物を目指しましょう!!

その為にアクロゴルフでは…

・レギュラー勤務の方を積極的に正社員へ登用します

・労働保険(労災・雇用)に加入します

・昇給基準を明確にします

・1コース1責任者制を採用します

何よりもやりがいを感じられる、先が見える

上を目指せる明確なビジョンを提供します。

その先に見据えるものは・・・

全国展開です。